各地のジャズフェスレポート

 

横浜ジャズプロムナード2007
本牧・明宝・横浜・岡崎
 

 

横浜ジャズプロムナード2007

■オバタラ・セグンド

横浜ジャズプロムナードでオバタラ・セグンド(熱隊ジャズ楽団のTb奏者中路英明がひきいるラテンジャズバンド)の演奏を聴いた(2007年10月6日(土曜日)、関内ホール)。セットリストは以下の通り。

(1)CONQUISTADOR(コンキスタドール)
(2)Almost there
(3)AIRE(アイレ)→スペイン語で「空気」を意味
(4)Everlasting Pleasure
(5)OBATALA

昨年の本牧ジャズで初めてライブ演奏を聴いて以来、2度目のオバタラのライブ。 昨年は太陽の下でのライブであったが今回はステージから 5列目中央でメロディアスなラテン・ジャズを楽しんだ。 初夏にバンドメンバーを一新してのステージであり、個々のプレーヤーのソロにも魅了されたが、 全体的なアンサンブルが心地よかった。ソロ・パートはあくまで構成要素との位置づけで、 メロディ・ラインで楽曲を聴かせていたように感じた。 一方、Everlasting Pleasureではエンディングで遊んだり、OBATALA では、 聴いたことがあるメロディも散りばめられ、あっと言う間の一時間であった。

ジャズと言ってもその形態や演奏される曲は多種多様で、ソロ・パートが中心的な位地を占める 場合も(当然)沢山ある。その楽器を自分でも演奏するのであればさらに興味を惹かれるが、そうでない場合 たまに退屈に感じてしまう事もある。しかしながら、今回の楽曲は全て中路英明のオリジナルで ソロ・パートはその楽曲に溶け込み、リズムのグルーブにより増幅されたラテン・ジャズのメロディが存在感を示していた。

■ブルース・ナイト

関内ホールから大桟橋ホールまで足を伸ばし久しぶりにブルースを聴いた。どのバンドも初めてであったがトップバッターの「鬼ころし」と言うバンドがウォリード・ライフ・ブスースを演奏。 ブルースのクラッシックのカバーを集めていた10年程前の頃、 以下のバンドがこの曲を演奏しているのを見つけ出す事ができた。

(1)CHICAGO BLUES NIGHT(Deitra Farr)
(2)CHICAGO ALL STARS(Johnny Shines)
(3)BLUES BLUES BLUES/The Jimmy Rogers ALL-Stars(Stephen Stills)
(4)24NIGHR ERIC CLAPTON(ERIC CLAPTON)
(5)RIDING WITH THE KING(RIC CLAPTON & B.B.KING)

一番最初に見つけたディトラ・ファーによる演奏のクレジットを見るとトラディショナルとだけ表記。 他バージョンのクレジットを見るとメシオ・メリウエザーと表記。 いずれにしろデューク等で生まれ歌い継がれてきた曲であると思われる。歌詞を見ると、もろブルースのテーマ が表現されている。ブルースとは?との問いかけに対する答の一つがこの曲かもしれない。

PS
前出のメシオのオリジナルを実はまだ聴いた事はないが、今回初めて生演奏でこの曲を聴けたり、 またジャズ・バー「かもめ」にも足を運び大槻"カルタ英宣"のドラミングを聴いたりジャズ三昧な 一日であった。 (2007年10月9日TK)

 

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